部員制作ゲーム「障害物走」
記事概要
今年の4/29に部員のTT氏が「障害物走」というゲームを完成させ、部内に公開してくれました。みなさんはすでにプレイしましたか?
個人的にはクオリティ, ボリュームともにかなり高水準で楽しく遊べるものだとおもったので紹介していきます。
また, 現在(5/19)は部内でしか公開されていませんが, いずれ一般に公開するらしいのでぜひ興味をもったら遊んでみてください!
「障害物走」内容
このゲームはfps視点の3Dアクションゲームで, 移動・ジャンプを使って足場を移動し, ゴールをめざすシンプルなものです。
ゲームの起動時にはチュートリアルがあり, それとは別にステージ上で新たなギミックが登場すると解説画面が出てくるといったように導線がしっかりしていると感じました。(自分の作ったゲームには解説が足りな過ぎた)
さらにこれらの解説はいつでもポーズ画面から見ることができる点など, UI部分もしっかり作られていて感動しました。
↓謎解き要素もあり
特によかった点
ここからは実際のステージの話も書くので, 未プレイで完全に初見でプレイしたい方は読まずに先にプレイしてください。
・ゲーム内の雰囲気
まず個人的にはゲーム内の雰囲気が好みでした。TT氏は部内ゲームジャムなどで作ったゲームを部員に見せてくれていたのですが, TT氏の作るゲームはえも言われぬ雰囲気を持っていると部員から定評がありました。
今回のゲームもいままでと同じようにTTワールド全開だったので, それだけでかなり好感が持てました。bgmはフリーのものを使用しているらしいですが, これも雰囲気にマッチしてていい感じです。ステージによってbgmは変わるのですが, 場面の印象に合ったbgmが流れるので選曲も丁寧にやったのだろうと感じられます。
・演出
ゲームの雰囲気にもかぶる部分ですが, 随所の演出がよかったです。ステージはただ足場が配置されているだけではなく, 様々な工夫が凝らされていていて視覚的にも楽しめました。特にNormal以降のステージで足場が下からぐぁーってせりあがってくる演出に驚かされました。
・システムの作りこみ
このゲームはただレベルを選んでステージを遊ぶだけでなく, 「アドオン」というシステムがあります。ステージ内に配置された「Tコイン」を集めると効果がさまざまな各アドオンを買うことができます。
↓Tコイン
おそらくこれらのアドオンは購入しなくても全ステージクリアすることができますが, 移動速度上昇や制限時間の増加など購入することで格段に攻略が楽になるものもあり, 開放していくのも楽しいです。
先ほども多少触れましたが, それぞれの解説が非常に丁寧に作られています。各アドオンの説明なども詳しく確認できるので純粋にプレイヤーに優しいです。
目についた改善点
以下の項目はすでに改善されているかもしれません。
画面酔いをしてしまう
私の三半規管の弱さもあり, プレイしているとけっこう3d酔いしてしまいました。このゲームが部内に公開された際, 私はせっかくだから初見RTAをしようと思ってタイマーを起動して始めたのですが, それで集中していたのもあり20分くらいで続行できなくなるくらい酔ってしまいました。
私も以前他のサークルでVRのゲームを作らせてもらったとき, プレイするとすぐに酔ってしまうということがあったのですがその時には「常に画面中央にマーカーを表示する」「移動中には画面の周囲に集中線を出す」などするといいとアドバイスをされました。同じようにしたら酔いも改善するかもしれません。しかし, プロが作ったゲームでも体質や体調によっては酔ってしまうものなので, やっぱり多少はしょうがないのかもしれません…
難易度が高い
ゲームを作っていると自分自身で何度もテストプレイをするので上達してしまい, 難易度を客観的に判断しにくくなってしまうということが往々にしてあるんですね…
このゲームはチュートリアルが丁寧なのでfps視点のゲームが初めてという人でも操作がわからないということはないと思いますが, なかなか難易度が高くて同じ地点で詰まってしまいます。このゲームは始めはジャンプした時に空中では移動ができないのですが, アドオンの1つを購入することで空中制動が可能になります。このアドオンの有無でプレイの快適さがかなり変わってくると思うのですが, これを買うのに必要なTコインは2000枚です。Tコインを集めるのには難易度Easyを周回するのが(おそらく)一番はやいですが, 1周で増えるコインは100枚程度なので20周ほど必要になります。個人的にはもう少し早く開放させてほしかったです。
ユーザー設定ができない
具体的にはキーの割り振りと感度設定がしたかったです。このゲームは移動をWASDでやるのですが, 私は普段fps視点のゲームではEADFを使って移動しているので, 多少不便に感じました。
マウス感度については, 画面酔いはプレイヤーの中でのイメージと実際の画面の齟齬によって引き起こされる部分が大きいらしいので, ある程度変更できたら酔いも軽減されるかもしれません。
マウス感度だけなら設定画面を実装せずとも, プレイ中に” [ “キーと” ] “キーなんかの適当なキーで増減できるようにするとよさそうです。
前述しましたが, このゲームは非常に丁寧に作られていると感じます。しかし有限な時間の中で一人で作ってる以上, 作りこもうとしても限界があるのは非常によくわかります…
もしこのゲームを改良することがあるならこの部分を参考にしてほしいです。
おわり
私はTT氏の作るゲームのファンなので, 今後のゲームにも期待してます。
この記事を読んだ方も是非プレイしてみてください。また, ゲーム制作に興味がある方もUnityを使えば比較的簡単にゲームを作ることができるので, ぜひ触ってみてください。
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