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【After Effects初心者】イラストをちょっと動かしてみた

はじめに

技術書展19に向けて、記事を書きたいというところからこの記事は生まれました。
今は個人でアニメが作れるみたいですね。
せっかく〆切があるのだし、自分を追い込むいい機会ですのでやってみます。
キャラや小物に動きをつける、とてもシンプルなのをやります。
今回の記事の手順のうち一部は、大平幸輝・そゐち・二反田こな著『After Effectsで動かす 2Dイラスト×アニメーション入門』(ビー・エヌ・エヌ出版)を参考にしました。
素晴らしい本でしたので、ぜひ原著も読んでみてください。
とにかくイラストが可愛い!

素材準備

まず動かしたいイラストを用意します。

今回は、メインキャラ、背景、小物×3で計5枚を使います。
サイズは1920×1080pxのフルHDで、解像度は350dpi、ファイル形式はPNGです。
解像度はもうちょっと低くても問題なさそうです。
使用ソフトはclip studio。
この記事の締め切りが10/31なことと、たまたまケーキを買いに行ったらハロウィン仕様だったことにちなんで、ケーキ持ってるハロウィンモチーフな女の子のイラストを描きました。

After Effects導入

操作手順などはざっくりいきます。
After Effectsをインストールしてみると、こんな画面になります。

画像ファイルをとりあえず読み込んでいます。
こんな感じでコンポジットという作業ファイルを作成して、動画時間や画面の大きさを設定したり、画像ファイルを読み込んでいったりします。
どこにどんなボタンがあるかだけ覚えないといけないですが、割と直感で操作できます。

イラストを動かしてみる

早速イラストを動かします。
これもすぐ出来ちゃいます。
タイムバーで時間を調整しながら、レイヤーごとに位置、大きさ、向きなどを指定できます。
今回はシンプルに位置だけ変更するので、画面外からキャラが出てくるというのにします。
速度も調節できます。

この形式の調整ツールの操作って、ちょっと独特で苦手意識があるのですが、下のツールバーのボタンを押すだけでいい感じに調整してくれます。
ありがたい…
この流れでもう1中継地点作ります。
動きの間の速度はもちろん、カーブをつけてその角度も簡単に調整できます。
ついでに角度と大きさもいじってみると、かなり賑やかな印象になります。
小物もアニメーションをつけます。
本のやり方に倣って、2つのコマを繰り返し、15フレームずつで切り替える感じに作ります。

小物がもうちょい大きくてもよかったかも?
さらに画面が賑やかになります。

エフェクト

ここまででキーフレームでレイヤーを細かく調整という、かなりAE特有の操作っぽいことができました。
さらにAEを楽しむべく、エフェクトをつけます。
パペットピンツールを使うと、任意の位置に点を打って、エフェクトをつけることができます。
画像レイヤーに直接クリックでピンを打てて、ピンを打った場所は黄色くなり、このピンは時間ごとに位置などを動かせます。
ちょっと右に傾けてみます。

頭頂部、あご、右手、左手、腰の計5個のピンの位置を移動しているのですが、5個でも違和感がないように、こういうふうに動かしたい…とやると意外と手間です。
これをさっきの小物のように、繰り返し動くようにします。
横揺れするノリノリなアニメーションができました。

文字を動かす

文字を追加してみます。
Happy Halloween!! と打って、これを色やサイズを調整し、エフェクトを入れます。
今回は本の手順通りに、プリセットを呼び出してみます。

すると下から文字が順番にスライドインするようになりました。
細かい設定は分かりませんが、始まりと終わりのタイミングだけ、前のと同じ要領で変えられました。

画面に光を入れる

ここまでの動作はほぼ本の手順通りでした。
なので、何かしらの機能を発掘したいところです。
調べてみると、画面の色相や全体の質感を変えられるっぽいです。
動画編集ってそんなこともできるんだ!すごい!ということで早速使ってみます。
実はイラストの背景とキャラが馴染んでない感じが気になっていました。
全体にグラデをかけて雰囲気を作りたいと思います。
長方形ツールをグラデ仕様で色付けし、時間によってグラデが動くようにします。
文字以外にグラデをかけたかったので、キャラと小物、背景レイヤーをプリコンポーズし、その上にグラデを置いてオーバーレイで重ねます。
それと、キャラ全体に1pxほどブラーをかけて、印象をぼかしています。
これで一旦完成にして、ビデオを保存します。

終わりに

ちなみに作業にかかった時間ですが、本を読んだりネット調べたり含めて5時間くらいです。
描いたイラストが回転したり動いたりするのはいいですね。
さらに音を追加したり、部位を動かしたりしてみたらもっと面白そうです。
ただ1個だけ心残りがあって、もともとキャラの周辺に透明度15%くらいの影をつけてあるのですが、それがパペットピンの変形でうまく付いてこず、傾けたとき残像みたいに黒い影が残ってしまいました。
馴染ませるのはAEの方でなんとかなりそうなので、今回は影つける必要なかったという反省がありますが、また機会を見つけて遊びたいと思います。
お手軽なので、もし興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
ハッピーハロウィン!

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