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【新歓ブログリレー】dual xeonマシンを作った

注意

新歓ブログという枠に入っていますが、今回のブログは完全に私の趣味(一応技術っぽい内容ではある)です。

一応、最後の方に新入生へのメッセージやアドバイスとかを書くつもりです。正直、パソコンに興味がないなら最後だけ読めばいいと思います。

まえがき

最近は研究室で過ごすことが増えてきました。どうも、電算元部長のウグイスです。

さて、タイトルからわかると思いますが。今回のテーマはデュアルXeonとなっております。

情報系の学部に入る方なら知っている人もいるかと思いますが、説明しましょう

Xeonとは

XeonはIntelのCPUです。いわゆるサーバだのワークステーションだのそういう感じの用途で使われます。

物によりますがコア数が多いのとECCメモリに対応しているのが大きな特徴になるかと思います。

コア数に関しては、物にもよります。ただ一貫して、コア数が多いCPUはその分クロックが下がる傾向にあるので、シングル性能は下がります。

Xeonを実利で選ぶ場合は、コアを使いきれるかどうかも気にすべきです。

ECCメモリに関して、12世代以降のCoreならECC対応していたりします(ただしマザーボードを選ぶ必要あり)。

ちなみにECCとは誤り訂正符号という意味で、メモリのデータの誤りを修正する機能を持ったメモリのことです。PCは外的要因などによってメモリのビットが反転したりすることがあります。当然正常に動作しなくなるので、強制終了からの再起動コースになるわけです。

ですがここでECCメモリがあれば、それを回避することができます。

ただし、メモリのビット反転なんてものは頻繁に起こるものではないので、ECCじゃないからと言って不安になる必要はありません。

できる限り止まってほしくない、サーバやワークステーションには採用されるというだけの話です。

デュアルCPUについて

デュアルとは2つCPUをくっつけるということです。今回はデュアルXeonなので、Xeonを二つ乗せることになります。

当然普通のマザーボードでは出来ません。CPUを載せる場所が二つあるゴツイマザーボードを用意する必要があります。

今回はAliExpressで購入した、中華製マザーを使用していきます。

パーツ

CPUとマザーボードはAliExpressで購入しました。

AliExpressにクレカを登録するのは個人的には怖かったので、バンドルカードを使いました。

CPU

xeon e5 2696v3

7807円のものを二つ購入したので。15614円となります。

18core,36threadのCPUです。これを二つ取り付けるので36core,72threadになります。

定格クロックは2.3GHzです。最近のCoreシリーズに比べるとクロックは抑え目ですね

なんか品切れになっているので商品ページは張らないことにします。

マザーボード

Jginyue X99-8D4/2.5G

17844円でした。

最大の特徴はCPUスロットが二つあることです。

AliExpressではデュアルCPUマザーはいろいろ売っています。これを選択した理由としては

  1. CPUの取り付け場所がある程度離れていてCPUファン同士が干渉しなさそう
  2. PCI-Eがx16のスロットが3つ、x1のスロットが2つあるので、いろいろ挿せそう

といった感じです。

AliExpressの商品ページ

グラフィックボード

Intel Arc A770 Limited Edition

Intelが出しているコンシューマ向けのグラボです。Limited EditionはサードパーティではなくIntelが作っているということを表しています。NVIDIAのFoundars Editionみたいなもんです。

一応、セールスポイントとしてはVRAMの多さが挙げられます。性能比較として挙げられるグラボとしてはNVIDIAのRTX3060や3060tiなどになるのですが、3060で12G,3060tiだと8Gです。それに対してArc A770は16GのVRAMがあります。

A770は国内ではAsRock製もPCショップ等で販売されていますが、VRAMが8Gしかないのでおススメしません。

グラボといえばNVIDIAとAMDを想像する人が多いと思いますが、実はIntelも出しています。前々から購入したいと思っていましたが、なかなか重たい腰が動きませんでした。今回、いい機会なので購入しました。

今、購入するならドスパラが一番安いと思います(5.2万)

XeonとArcでoneAPIの勉強ができればなと思ってます。

メモリ

SMD4-E32G48H-24R-D

SanMaxのDDR4のECCメモリです。パソコンショップのArkで購入しました。16Gx2で1万円くらいです。これを3組購入しました。

知り合いに譲ってもらった16Gx2のメモリがあったので、それに周波数があっているものをチョイスしました。

つまり16Gx8で128GBのメモリとなります。

arkの商品ページ

CPUクーラー

SE-224-XT

CPUのソケット2011-v3に対応している比較的安価なCPUクーラーです。CPUのTDPが145Wなのでこれ以上の冷却性能は不要と考えました。

ちなみに最初AK400をつけようとして無事付けられなかった人がいるらしい

電源

Toughpower PF1 750W

CPU補助電源が二つあれば何でもよかったのでこれにしました。

PCケース

MSI MAG VAMPIRIC 300R PACIFIC BLUE

1.2万円くらいのでした。ドスパラ限定モデルのミドルタワーです。

マザーボードの横幅が330mmあるのでそれを突っ込むことができるケースの中で比較的安価なものを選びました。

マザーボードがいわゆるE-ATXサイズに分類されるのですが、その中でも横幅がある部類なので、割と選択肢が多くない印象でした。(もちろん、フルタワーならいくらでもあります)

完成品

組み立て中の画像とかは残っていないので、完成品を載せます。

ケースは無駄に高機能でボタン一つでLEDの光らせ方を変えれます。

映り込みがひどいのでガラス板を開いた状態で撮影しました。

ケースの配線はちょっと汚いですがまあ動くのでヨシ!

こばなし

Arcに関する小話となります。

Intel ArcシリーズはBIOSからResizable BARという機能を有効にする必要があります。

CPUからグラボのVRAMへのデータ転送が旧来では256MBずつしかできなかったのを撤廃し、CPUがすべてのVRAMを見えるようにするという機能らしいです。

まあこれがないとIntel Arcは性能が大きく低下します。

OSによって症状が若干異なる?一応自分で確認した結果は以下です。


Ubuntu

lspci -vで確認した感じだとResizable BARが無効の場合、VRAMをほぼ認識しません。

ドライバを当ててもダメなものはダメでした。

正直、VRAMのために買っているので致命的です。

Windows

ドライバを入れると、Resizable BARが無効でもVRAM自体は認識している?

実際に利用できるかを確かめたわけではないのでわからないです。


で、問題なのは今回のマザーボード(x99)はBIOS内にResizable BARを設定する項目がありません。

ただし、x99のマザーボードは機能自体は実行できるみたい?

なのでBIOSそのものをいじってあげることで有効化できるということらしいです。

私は実際に使えるようにしたのですが、ここにやり方まで書くとブログが長すぎるので別のブログにて報告しようかと思います。

x99 Resizable BARとかで検索すればやり方は(英語ですが)出て来ます。

新入生に伝えたいこと

できれば授業は多めに取ろう

まず1,2年生の間はフル単まではしなくていいですが、可能な限り多めにとることをお勧めします。

理由ですが3年を楽にするためです。特に後期。

私は院進予定なので関係ありませんでしたが、就活があります。情報工学科だと研究室配属が年末までには確定します。研究室によっては配属が決まった後、授業期間だろうとタスクが割り振られる可能性があります。

そうでなくても卒研のために研究室が行っている研究に関連することを勉強する必要などがあるので3年後期は授業の数を減らすのが賢明だと思ってます。

興味があることには挑戦する

私は1,2年のころは新しい挑戦などもせずにひたすらに怠惰に日々を過ごしていました。

3年生になってからフットワークが軽くなり、いろいろやってみるようになりました。(まあパソコン関連ばっかりですが)

それで思ったのですが、何かやってみたいことをやってみるというのは楽しいことです。確かに新しいことをやるのにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを使う価値はあると思います。

大学で使っているPC

おかもちくん

持ち運べるデスクトップPCです。

詳細は以下のブログに書いてあります。

持ち運べるデスクトップ

chromebook

ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000)

OS: ChromeOS
CPU: Cortex-A53
RAM: 4GB
ROM: 128GB

授業中や発表を聞く時のメモ取りや、性能の良いマシンにリモートで接続して開発を行う用のノートPCです。

キーボードを取り外してタブレットとして使えるので、Bluetoothのキーボードを接続して使っています。

Linuxの仮想環境を入れることができ、Linuxのアプリケーションを使うことができます。(cpuのアーキテクチャが対応していれば)

私はvscodeを入れてRemoteSSHで開発を行っています。メモはObsidianというアプリを使用して取っています。

mouseのノートパソコン

K7-i7TGLABW11-CPSC

OS: Windows11Pro / Ubuntu 22.04LTS
CPU: Core i7-11800H
RAM: 32GB
ROM: M2.SSD512G / SATA SSD 1TB
GPU: GTX 1650

mouseのノートパソコンです。2.5インチのSATAを挿せるので、SSDを挿してUbuntuを入れてます。要するにデュアルブートですね。

こっちは性能がいいので、リモートとかじゃなく普通に開発を行える程度の性能はあります。

あとがき

ここまでつらつらと書いてきましたが、どうだったでしょうか?

新歓ブログと言いながら完全に趣味全開の報告ブログとなっています。

まあ、新歓ブログも書くのは3回目となっていまして、正直真面目に講釈を垂れるのも飽きたってのがあります。

電算ではいろいろ詳しい人がいるので自分のやりたいことに知識がある人がいる場合が多いです。

私もサークルの人に意見をもらいながら今回のマシンを作り上げているので割とやりやすかったです。

このブログを読んだ人が実際にサークルに入るかはわかりませんが、何かをしたい人はぜひ入ってみてください。少しは役に立つかもしれません。

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