DualXeonにDualArcで幸せになる話
まえがき
今年の夏も暑いですね.少し外を歩くだけで体力がごっそり持っていかれます.どうもウグイスです.
今回は,以前(これとかこれ)に作ったDualXeonマシンの改造の話をしていこうと思います.
StableDiffusionについての話はまた後日にしようかと思います.(正直,春にやった作業内容をあまり覚えてない)
さて,以前のブログで一応完成しているものをなぜ改造することになったかをお話していこうと思います.
玄人志向のA750を知ってるか?
PCパーツに関して情報を集めている人なら知っているかと思いますが,7月21日に玄人志向のIntelArc A750が発売されました.
驚くべきはその価格.なんと22000円
競合他社のNVIDIAのグラボだとrtx3060あたりと比較されるグラボです.そのrtx3060が4,5万円くらいと言えば多少は安さも伝わりますかね.
しかもこれ,購入特典でいくつかゲームと有料ソフトの期間限定のライセンスもくっついてくるので,破格です.
私はDualXeonにIntelArcを乗っける系部員なので,当然ながら購入しました.
電車に乗り遅れて数分遅れでツクモで購入したのですが,すぐに在庫が切れてました.以前の純正の時もそうでしたが,こういうのはすぐに売り切れますね.
使い道について
さて,愛ゆえに買ってしまったIntelArcA750君ですが,現実的な使い方としては以下の2つを考えてました.
- 普通にゲーム用
- 録画サーバに積んで,ハードウェアエンコ
1についてですが,ネットの記事を見る限りゲーム面も改善してそうだからですね.割といけるんじゃねと.
2についてですが,Arcってエンコ早いらしいじゃないですか.やたら電気を食うことを気にしなければ面白いと思いました.
ですが,ふと考えてしまいました.
「DualXeonにIntelArcを2枚挿した方が幸せになれるんじゃね」
あとついでに芝祭のネタとしてはこっちじゃないかと.(芝祭で自作PC展示コーナーを計画中)
問題点
ここまでだと,じゃあさっさと残っているPCIEx16スロットに挿せよと思う方もいると思います.
ですが,話はそう簡単にはいかないのです.
以下の画像をご覧ください
この画像は,グラボを指したときのマザボの状況です.
真ん中のPCIEスロットはぎりぎり見えますし,根性で挿せばいけそうです.しかしここに挿せば上にあるグラボの吸気が死ぬのが目に見えます.
かといって,下のPCIEスロットには2スロットの厚さがあるGPUを挿すことができません.(最近のケース,マザボの直下に電源ゾーンが有ったりするので,たいてい一番下のPCIEスロットが使えない)
解決策
縦置き
既に述べた通り,マザボに直刺しは難しいです.
なので,ライザーケーブルで延長して縦置きすることにしました.
ですがまた問題が発生します.
縦置きなどを行う場合,ケースを開けたときの手前側の空きスペースに入れることが多いです.しかし,今のケースは2スロット分くらいしか空間が空いておらず,設置が難しいですし,設置できても吸気が死にます.
つまりいろいろ考えましたが,結論としてはケースの買い替えが必要になります.
ケースの買い替え
GPUを2つ挿すためには以下のどちらかの条件を満たす必要があります.
- 拡張スロット8以上
- 縦置き可能なスペースが存在する
最初はミドルタワーに絞って探していたのですが,そもそも拡張スロットが8以上という条件の時点でだいぶ少ない.それに加えてE-ATXの中でも横幅330mmの怪物マザーが入るケースとなるとほぼなかったです.
なのでフルタワーで検討した結果,FractalDesignのDefine XL R2を購入しました.
横がガラスじゃないのは残念ですが,サーバ運用で中身を見ることは少ないのでまあいいかと妥協
この19kgとかいう重たいケースを秋葉原から無事,持ち帰りました.マジで重かった…
ただよく考えれば,このケース縦置きできるスペースが微妙に足りない気がします.どうせフルタワーで2万出すなら,グラボが3つさせるやつを買えばよかったのかなとか若干後悔もしてます.
その他に買い替えたパーツ
電源
Hydro GT PRO 1000w
今までは適当に買ったTOUGHPOWERの750Wの電源を使っていたのですが,今回IntelArcを2本差しで電源計算をすると800Wを使うようなので買い換えました.
選定理由ですが,安かったのと,ネット記事を見て割と高負荷でも行けそうだなと思ったからです.パーツショップでは,1000Wの電源は2万越えが多いのですが,なんか1.6万円だったので,まあこれでいいかと購入
組み立て
組み立てた後の画像2枚
フルタワーは存在感が半端ないですね.
組み立てもしっかりと記事にしようかと思っていたのですが,ケースから外して,新しいケースに突っ込んだだけなので書くことが特にありませんでした.
あとがき
DualXeonマシンにIntelArcを2つ挿して幸せになってみました.
記事内で起動までは触れませんでしたが,起動して,どちらのArcも動くことが確認できました.
IntelArcを使ったStableDiffusionも今回の作業の延長で改善を行った結果,割と実用に耐える状態まで持ってこれたので今度記事にします(これは嘘にならないと思う).
次の記事のタイトルはIntelArcでもStableDiffusionで絵を描きたいで行こうと思います.
読んでいただきありがとうございます.
戯れ言
私はPCで重たいゲームをあまりしないのでGPUをGPGPUとして使うことの方が多いです.
OneAPIとかもあることですし,ArcからGPGPUに寄せたモデルが出ないかと妄想したりしてます.
個人的にGPUの映像出力ポートとかゲーム用マシン以外では使わないので,出力ポートとか削った個人向けGPGPUとか出してくれないかなと思ったり.
あと,今回の改造で電源(750W)と,ケースが余ったのでほしい部員がいれば譲ります.
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